東京の酒場、昭和の居酒屋のご紹介



昭和レトロの正統派

 

 

東京の昭和の香りが漂う渋い居酒屋、古典酒場で一杯やるのは格別の楽しみがありますよね。こうした創業50年を超える老舗居酒屋が東京にはたくさんあります。

 

その佇まいは、落ち着き、風格、格式さえも感じられるものですね。派手さは全くないけど、一度食べるとやみつきになりそうな逸品メニューもあります。

 

明治や大正からやっているお店もありますし、長きに渡って多くの人を魅了してきた大衆居酒屋は、東京の遺産と言ってもいいでしょう。店主の心意気を感じるアテをつまみながら一杯やるのは堪りません。昭和の酒場へタイムスリップしてみましょう。

 

まずは「大林」(東京都台東区日本堤)です。創業は1949年ということで戦後まもなくの頃です。かつては寄せ場として栄えた山谷の歴史を今に伝えるような酒場です。たたずまいは、まさに昭和レトロで、店内に入ればもっと昭和を感じることができるでしょう。

 

しかし、雰囲気に浮かれてマナー違反をしてはいけません。ここでは厳しいルールがあり、写真撮影禁止、携帯・スマホ使用禁止、四人様お断り(4人席があるが)、酔客お断り、大声で話す客お断り、となっており、へたをすると即退場という場合もあるそうです。

 

お酒のメニューも他の居酒屋ではなかなかお目にかかれないようなオリジナルメニューがあります。この雰囲気のなかで飲むお酒ですから、まさに居酒屋界の秘境のような体験ができますよ。

 

昭和29年創業の「赤津加」(東京都千代田区外神田)も昭和レトロの代表格でしょう。秋葉原の喧騒から少し離れ、黒板塀で囲まれているたたずまいで、店内にはコの字型のカウンターと小上がりがあり、昭和の香りがかなり色濃く漂う酒場です。

 

名物は、「だし巻卵」、「鳥のもつ煮込み」。煮込みは味噌味で牛や豚のものよりあっさり味です。大衆割烹的な料理も家庭的なアテも充実。是非一度訪れてみてください。